2014-01-01から1年間の記事一覧
青年期の発達課題はいわゆるアイデンティティの確立となっている。親に擁護されていた今までの自分から、自立・離巣へむかうための重要なプロセスである。その中でも特に、進学校で成績が低迷がちの人間に的を絞ると、表題のような課題が提示される。進学校…
本棚を眺めていたら、マイブックという本をみつけた。マイブックは新潮社が発売している文庫サイズの日記帳で、各ページには日付が小さく書かれている。ほぼ白紙なので、自分の好きなようにレイアウトができる。新しいことをはじめるのが好きな去年の私は、…
最近、鐘を撞いて年を越すことが増えた。爺様がボケてしまってから、父親が寺の仕事をし、年越しの儀式もそうなっている。この以前の父の役は鐘撞きであったが、撞球式に私にその役が回ってきた。冬の夜に頭を冷やし、百八の鐘をならしても、煩悩は消えない。
めずらしく朝に起きた。秋めく中、肌寒さに震えた。こんな時間に目が覚めることは久しぶりなので、空の輝きに感動した。財布を見ると300円しかない。コンビニで1リットルのお茶を買う。こんなに必要ないと飲んでから気づく。でも、ポンタポイントが20ポイン…
帰省をすると部屋に篭りがちになる。篭りがちになると部屋をかき回すようになる。かき回すと古い品々が見つかる。どれだけ整理してその度に目にしていても、あらためて見ると、また思い出に浸かりたいと感じてしまうものだ。小学生の時分に書いた自分史とい…
誰かが言っていた。 台風を口実に女性の家に一晩泊めてもらいたいと。 言ったやつは男だった。 一般的に逆のことはよく語られるものだが、男が女の家に一晩泊めてくれとは古今きいたことがない。 良く物語られる話のタイプでは、女が泊まりにくる。 泊りにき…
皮は毛のように禿げることはできないけれど、 あの毛は皮のように剥かれることはできない。 毛は埃のように喉を傷めることはできないけれど、 あの埃は皮のように再生はできない。 みんなちがってみんな善い。
シチューをつくった。 一人暮らしになってからは初めてのことで、久々のシチューの味に懐かしさを感じた。 今回つかったルウは、よく見るブロックタイプのものではなくて、顆粒状のものだった。 こんなものもあるのかと興味を引かれ、買ってみた。 具材はあ…
今日は発想のオフ日 オフオフオフオフ OFFOFFOFFOFFOFFOFFOFFOFFOFF オフ
海の先には何があるか。 むかしの人々は考えた。 それはよく死だとされた。 目に見えないなにものかがあちらにある。 見えないもの、たしかでないものは畏怖の対象であった。 弱さである。 ストレスの原因のひとつは、予測不可能性とされる。 昏くなったみち…
世界一テスト勉強に近い男は妥協をしない。 いや、妥協は許されない。 もっともテスト勉強に近い位置にいて、そこから動かない。 近づかないし、はなれない。 勉強をする気は誰よりもある。 かつ、勉強をするつもりは誰よりもない。 二律背反を体現した者で…
チャイコフスキーの悲愴の統一主題のひとつが、各楽章終盤にあらわれる下降音形である。 表題もとづき負の感情に揺られて絶望へ落ちて行くのか、それとも情熱という意味でのパテティチェスカヤととれば、慰めと優しさで高ぶる気分がおちついていっているのか…
本で人は殺せる。 ①つまらない本→人は退屈なこと、無意味なことを強制されつづけると、精神がくずれる。 ②おもしろい本→その本に熱中しすぎて、社会的な活動が損なわれる。生活力が破綻する。 ③ハリー・ポッター →撲殺。
夏休みに入り、高校生までの気分が抜けない人は堕落したくなる。 堕落とは、するべきことの有無に関わらず、身体に重さを感じ、頭は冴えず、常に臥した状態にあることである。 病に非ぬ病ともとれよう。 身体に異常はみられないが、病床のときとおなじように…
人は白紙状態(タブラ・ラーサ)で生まれてくるとアリストテレスは言った。 はじめは何も知らず、経験を通し様々な感覚を得ていくのだそうだ。 要するに、サラのキャンバスに、絵の具を塗りたくり一枚の絵画を描くようなもの。 上の例えは、わかりやすく人間を…
部室にパイン飴がたくさん置いてあったので舐める。 おいしかった。 なぜパイン飴はパイン飴なのか? パイン飴がパイン飴であると言える特性は、①黄色い、②パイン風味、③穴が空いている④飴である、の四点。 ①について。 黄色いものは全てパイン飴になるのか …
魔がさして、瀬田学舎に潜り込む。 折々のイヴェントに参加するために、何回か瀬田まできたことはあったが、授業をうけるのは今回がはじめてだった。 歩くと瀬田は、深草の雑々とした窮屈さとは違い、広々と落ちつく空間だった。 敷地を歩く人の数は場所によ…
中学生の頃から、何度かブログを書こうと衝動にかられて試みたことがあった。 よくて(合計)1週間つづいたと思う。 仏の顔も三度までと言うし、もう辞めるべきなのだろう。 それでも懲りないのは、溢れだす文学への憧憬のせいなんでしょう。 友人には名エセー…